思い浮かぶままに
上にある程新規です。

一行詩置き場






誰もが泣いている 圧倒的な静寂の中で



悲しくないことが 悲しく 寂しくないことが 寂しい



両手を広げて 雨降りを待とう



素顔は晒さない 見るに堪えないから



引き剥がす痛みに慣れようと 傷を増やすばかり



無関心に生きた代償は 余りにも大きく



狂気を抑え込む 茶化し混じりに呟く 「無いよりはマシ」



一人じゃなきゃ生きられない人間も居る 一人じゃ生きられない人間が居る様に そう言ってよ



始まる 自分を好きになる 勇気が



誰か教えて この寂しさの行方を



ケータイを握りしめて眠る 何て無様だろう



困らせてばかりでごめんね もう少し困らせてね



楽しんでいるのは僕だけ



怖がる? たかが俺を? ありがとう。



もう 気持ちをやり込めて 満足などするものか



やり返したくてもやり返せない人間が 吠えるな



尊厳・・・尊重・・・ 尊ばない 実に 耳の痛い言葉だ



滑稽だよ その辻褄合わせ



怖いのか 何も持っちゃいない癖に



誰も笑わない 真剣な君の話を



素直になる勇気をどうか 誰かくれないか



何だ 泣けるじゃないか



さぁ 情け容赦なく この首を切り落とせ



不毛だ 美しい 何もかもが



逆らう事でしか出来ない意思表示



「掛け替えの無い」 そう言われる度 押し潰されそうになる



期待等一生したくない 無駄に終わるから



思えた事が無い 逃げた方が楽 だなんて



皆がやってるからやる 一人だけでやる 馬鹿げてる どっちも



気に入られなければ変えればいい 例え気に入っていたとしても



在るだけでは 生きていられない



泣き縋れる相手など 最初から何処にも居なかったのだ



もうやめにしようじゃないか 一方通行の関係は



模範からはみ出し 白い視線を浴びて生きよう



強さ弱さに関係無く それは 容赦無くやって来る



僕らは余りにも 別世界の引力に 惹かれすぎた



結局は独りで泣くしかない



言い訳は 便利な物質に託して



幸せの定義や形なんて



気付けばそこは 劣等感の籠の中で



諦めと落胆の色を拭い払う 精一杯の笑顔で



そこに居てもいい その一言は 何とも言い難く



「そんな気持ち分からない」 それは君が 君自身に言い聞かせるように 言い聞かせるように



なりたいものになれない世界なんか



盾にすがる以上 矛を手放す事もできず



偽善の蔑みと羨望の眼差し 紙一重



至ってシンプルに 且つ 至って複雑に



唐突の別れにいつも いつも苛まれてばかり



捨てなさい 言われて僕は いともアッサリ僕を捨てた



止め処ない言葉の 乱反射



着飾って嘘を吐く 快感



君よどうか どうか恐れる事なかれ



そして 戦火は佳境へ



いっそ叫びにも似た 自己主張



抱えて生きている 屈折した日々から生まれた 普通の定義を



何処かで気付いた 自由に生きていると言う 錯覚



自分自身を許す勇気も無い



己の存在を肯定しようとする度 胸を襲うこの痛みは何



方程式をブチ壊したい



慣れてしまったその先は 「失う」しか選択肢は残らない



無に帰す機会を逃した喪失感



君に愛されてなきゃ生きていけない僕だなんて 思うな



汚らわしくも美しいこの空間で 仮初の愛を



言葉は誰の物?



滑稽ですか 本音でしか生きていけないのは






出会いと別れが交錯する場所で聞こえる 佇んだ幸福論



疑った事など一度も無い ただ 信じた事も一度も無いだけ






たそがれ 求めさ迷う日の 見上げ仰いだ空



訳も無く悲しむ自由さえ もうここには無い



探さなくても ずっと傍にあった



心に響かない その言葉が僕の心に響いて 呆気なく僕の思想は死んだ



懺悔 それは 己の存在



今なら見つめ返せる あの頃では表現出来なかった 想いを



この感情に 名前を付けるとすれば



時は経ち 心臓が錆び付き 身体は軋む それでも それでも



流れて来る歌は 恋や愛や夢や希望を唄うけれど



どんなに願おうと祈ろうと






あの路の向こうに 未来があるとすれば



私は私を騙そうとしている 私は私に騙されようとしている



静寂の夜は明けるか明けないかのうちに



時には耳を傾けなければ聞こえない鼓動の様に



何を絶対に信じ抜くかは 己の本能のみぞ知る



涙を隠したい 雨に打たれて 祈りの呪文を



空は清々しい 黙ってそこに在り続ける 飛び込みたい そうして僕は見上げ続ける



キリキリ 玩具の薇を巻きながら 真夜中を考えていた



誓おう 常に生と共にあると 誓おう 常に死と隣にあると






あの光へ手を伸ばしても 眩しすぎて触れる事すら叶わない






決して縮まる事なく 一定の距離を置く電柱 僕と君のように



寄り添い幸せになれるか と 春は尋ねてきた



僕は喜んだ 飛び上がって 奇声を上げて喜んだ ぬか喜びだった



ここに居る ただそれだけで 泣ける



ずっと眺めていた 乾いた砂塵の中にある潤った夢を



過去の事を少し思う それは雑踏の中過ぎ去った風のように・・・・



空を切って走る鳥を見上げ仰ぐ ホラもうそこに陰りはない