考える事





好きですと     一言ポロリ     春到来


桜咲く     入学式の     通学路


サヨウナラ     ぽとり椿の     首が落ち


プレゼント     白詰め草の     冠を


平和ボケ     頭の中には     蝶が舞う


あとちょっと     目指せ狙うは     皆勤賞


ピカピカな     一年生に     春うらら


ぽかぽかの     日向ぼっこへ     皆集う


ぽかぽかり     空晴れ渡り     陽射し浴み


あめ玉と     小春日和に     舌鼓


ミツバチと     戯れ蝶の     舞い踊り


散りつつも     若葉伸びゆく     新入生


雛鳴いて     燕尾覗きし     軒の下


風そよそよ     陽射しさんさん     春の音


よかったと     合格通知を     見つめれば     皆の合格     祈らずおれぬ


振り返る     学校の門     片手には     卒業証書     握り締めて


息殺し     両手塞いで     捕まえた     もう離さない     幼き日の春



  



      空見上げ     入道雲に     気迫負け


甘い蜜     取り合い負けじと     カブトムシ


涼しいな     強がり言って     肝試し


暗がりの     ランプの灯火     蛾が集る


汗たらし     アイス貪る     炎天下


嫌味かな     紫陽花の花     送りつけ


声を変え     少しイタズラ     扇風機


雨かなぁ     蝉のおしっこ     勘違い


足の裏     焼け焦げそうな     プールサイド


蟻は偉い     見とれてる間に     アイス落つ


カッコイイ?     少し気取って     サングラス


夢じゃない     終わってしまった     夏休み


耳元で     ウーンウーンと蚊がうなる     唸りたいのは     私の方だ!






彼岸花     悲しい思い出     花言葉


別れ行く     後ろ姿に     枯れ葉散る


赤トンボ     指動かさず     見つめ合い


ハマったな     枯葉で隠した     落とし穴


秋晴れの     目に染む青を     身に浴びて


頬染めた     中舞う紅葉に     誘われて






カチカチと     箸がぶつかる     鍋探り


サンタさん     親の心に     宿る人


プレゼント     サンタクロースに     弟子入りす


雪降って     町一杯の     子供かな


ジャンケンで     コタツから出る     人を決め


雪見酒     口ずさむのは     雪月花


白い息     言葉と言葉で     温まり


愛犬が     はしゃぎ狂って     雪まみれ


パチパチと     油断し痛い     静電気


カーテンを     開いて驚く     雪景色


ストーブの     陽炎の先に     蜃気楼


ストーブの     背後で見守る     温かさ


もう終わり     破って捨てる     カレンダー


目標を     果たせずいいや     また来年


堂々と     障子破って     大掃除


間違えた     数えてられない     除夜の鐘


除夜の鐘     煩悩108     大晦日


指差して     曇りガラスに     落書きを


大吉の     おみくじ片手に     初詣


初詣     誘う追い風     鳥居抜け     共に神社の     鐘をならさん



その他


うれしいな     ほんの少しの     思いやり


掴みなよ     自分自身の     幸せを


いややなぁ     皆同じは     つまらんなぁ


バカたれと     頬張る母に     感謝せぃ


生き抜こう     実感できる     何か探しに


友達は     なろうと思って     なるんじゃない


生きている     ただそれだけで     価値がある


あなたには     あなただけの     良さがある     母から教わり     続けた言葉


まだかなぁ     トロトロ落ちる     砂時計


結局ね     私は何も     分かってない


恋せぬと     誓った先から     一目惚れ


目覚ましが     いつ鳴るかなぁと     イライラす


友人の     優しさ沁みる     誕生日


嘘800     八方美人にゃ     騙されん


大学に     自由と言う名の     風が吹く


どうでもいい     それほど大事な     事はない


温かい     お天道様に     見守られ     人生散歩     いつも幸福


誘われ     日陰から一歩     踏み出せば     戻りたくない     太陽の魔法


良いじゃない     こんな短い     文章で     誰かに思い     伝えられたら




今まで書いていた俳句&短歌を思い切って全部載せてみました。

お題のテーマが年中無休だったので、年中無休でやる事って何だ?と考えていると、答えは「考える事」でした。

思い入れが深い句、浅い句、とっても懐かしい句から最近の句まで、順番はごちゃまぜになったけど一応全部無事に書き起こせました。

その他の欄の上から8つ分の句は“人権標語”で、小中学生の頃、夏休みの宿題とかで書かされた物です。

よく、「〜かな」とか、「〜しき」とか、昔風の言葉遣いが間違っている指摘を受けましたが、荒探しをする為だけに句を読まれるのがとんでもなく腹立だ

しかった事をよく覚えています。(反抗的な子・・・。

難しく考えずサラッと読んで、(ああ、かなりヘタクソだけどこれ分かる気がするわ。)なんて何気に思って頂ければ、それ以上嬉しい事はありません。

ここまで読んで頂けた方も、チラッと覗いてくれた方も、一句でも読んで頂ければ、本当に、本当に有難うございました!と、感謝の一点張りです。

読んで頂いて、本当にありがとうございました。