手紙

お元気ですか? この手紙を手に取る誰か 別にあなたに宛てた手紙ではないのですが ・・・等と前置きを一つ。 もう既にあなたは知っているとは思うのですが、 私はあなたの事を何一つ解っていないかもしれません。 けれど、もしかしたら少しくらい解れるかもしれません。 顔を会わせた事があるかもしれませんし、無いかもしれません。 もちろん、毎分毎秒、何処で何をしてどう過ごしているのかもお互いに全くおかまいなしです。 近くても遠くてもどこまでも平行線なプライベートの壁は厚いです。 つい最近になるまで、この事実に気付かなかった私は余りにも鈍感でした。 つい先程にこの手紙を手に取った時点でそれを既に知っているあなたが羨ましいです。 それに、よくよく考えれば、こんな手紙は変ですね。 言いたい事がまとまらず、趣旨が全く不鮮明で。 意味の分からない文章を書きたくなったのです。 それも何の脈絡も無く突然、無性に。 そして、なるべく書いたことを誰にも伝えたくなかったのです。 敢えて言うなら、私の名は知らぬまま、不特定多数の人間の中の一人と考えて下さい。 強いて言うなら、この手紙を読むか読まないかした後、破り捨てるか、そっと燃やして下さい。 それで、私の今のこのおかしな思いもろともにこの手紙は本当の完結を迎えられるでしょう。 どうぞ、よろしくお願いします。

君へ

ずっと一緒に傍にいる そんな事夢見てた 何もかも行くとは限らない 楽しいばっかりじゃないかもしれない そんな事分かってた それでも先に進んで笑う君を見た時 僕は本当は何も分かっていない そんな事に気付いてた 辛いとか苦しいとか思ってた 逃げてるうちに自然と君から離れていった 困った事に僕は 涙止まらず 行き場に詰まって 動きを自ら封じてしまった 今の僕を君が見たら 笑うんだろう そんな事しか考えられない 僕は君に失礼だろう もう二度と会う事も無い君へ

二人の路

昔は二人で歩いた路を 今一人でこうして歩く 二人でなら短かった路が 一人でだとこんなに長く感じる 一緒に歩いたあの頃は もう戻ってくる事無く 何度も思い出す度 また路が遠くなる 遠い遠いあの日も この路も 重ねれば重ねる程 悲しく足跡を残す

消え去った日

少しでも悲しくないように 雨の中を突っ切った 雨が涙を拭ってくれるから もっと遠くへ 一刻も早く 離れてしまえば後は忘れるだけだから こっちに来ないで これ以上 増していく寂しさに付いて行けなくなるから 今まで信じて来たつもりだったけど 自分の感じる思いにはもう逆らえない 今までありがとう さよなら ごめんね

恋愛

さくらんぼみたいに手を繋いで ミュージックアワーを過ごし 真夏の夜の夢を見て ハナミズキ香る誰かの願いが叶う頃 失恋と言う言葉は知ってたけれどと一人涙する 身体の内側を燃やして火傷を負い 身体の芯から冷やして凍傷を負う 戸惑いを隠せなかった過去にピリオドを打つために今一言真実を告げよう 「間違いなく全てまとめてあれも一つの 恋愛 だった」
「恋愛」・・・・をテーマにしてみよう!と考えながら過去に書いた詩を漁ってみると・・・・・。 どうやら自分は悲恋まみれだったらしい・・・・・・。 わざわざ、明るい葉っぱをバックにしてみたのに、なんか返って痛々しい・・・・・・。 最後の恋愛と言う詩は6つの歌の題名を入れて即興で書きました。 そう、ピリオドを打って、吹っ切れて開き直るのも、多分大事な事なんじゃー!!!(叫 読んで頂いてありがとうございました。