ブランケット症候群

安心できない 持ち歩かなければ 身につけなければ 連れ歩かなければ 失くしてしまった あぁどこに行ったのだろう 血眼になって探すのは 凶器だったり アクセサリーだったり テディベアだったりする だってどんな風だ いつもあるべき所に それが無いなんて 一体想像がつくか 無くてはならない場所に それが無いなんて 欠けちゃだめだ こだわりは 僕の強さと弱さだ なくならないで どうか どうか 僕は僕でいたい

廃棄処理

純真な貴方のその瞳に見つめられると 酷く汚れている感じがする まるで 煙草の煙しか肺に入ってこない 排気ガスしか吐けない 有毒窒素を放出するしか脳の無い塊にでもなった気分だ 傍にいない方がいい 貴方に浄化されるような純粋でもなければ 貴方の色に染められるような純白でもない 近寄らない方がいい 好奇心は猫をも殺し 貴方とて例外では無し 遠くへ 二度と会えない場所へ捨てられよう 貴方が笑顔で明日を迎える それだけを祈って

気まま

深夜や明け方雨に打たれて一人出歩く 何時だと思ってるんだと叱られる事はなく 咥え煙草など洒落ながら闇に赤い光を灯し コンビニの明りに群がる蛾を遠目に見て イヤホンから聞こえるミュージックに合わせ 全く車が走らない道路の中央を大股で闊歩する 時計もケータイも身分証明書も何もいらない 誰にも見られてないととても安心する どうぞ構わず放っておいて一人だけが僕の道

ひねくれ者

分かんないんだよ 素直って 正直って 何 物心ついた時先に見知った 出会いではない死別が 人間に依存する方法を考える脳内を掻き消す 上手い甘え方も駄々の捏ね方も知らないんだよ そんなもの無くたって生きてこれたもん 周囲を利用するだけしてさ 悪いとか思ったこと無いよ 皆勝手だし 近寄って来ては去って行く 逃げては縛られ 追っては蹴られ 距離の取り方下手なんだよ 誰に対しても真剣に求める程 どうしようもないくらい一人になる 誰もが下らない強がりばかりを信じてくれる 素直が欲しい 正直が欲しい 分かる勇気が欲しい 実はいつでもそんな風に 外から見えないずーっと奥で 溺れもがいて夢の中

じゃあね!

私知ってる その言葉を伝えるのに どれだけ勇気がいるのかを 私知ってる 貴方はとても照れ屋さん ほんとは素直で優しいけれど いつもシレッと照れ隠し 真剣に話をする貴方を 誰も笑ったりしないのに いつも口からはデマカセばかり 信じていいやら悪いやら そんな明るく楽しい貴方 強く強く惹かれたの 私知ってる その勇気が本物だってこと だからね 貴方の意思を尊重するよ どんな結果になってもね それでいいって言ってみせる だからお願い 確かな気持ちをさらけて見せて 怖くなんかないよ 伝わったらとびきり 微笑んでみせるから 絶対ね! 約束ね! 待ってるね!