翼
私には見えて キミには見えない物がある それは 大きな大きな 翼 キミはとても自由に見える キミにはとても癒される 出会う度に羽を一枚ずつ私に渡してくれる 元気と安心の欠片を 今にも飛び立って行きそうな後姿 その翼でどこまで行ってしまうのかな 私にもそんな翼がついていれば・・・ キミには見えて 私には見えない物もあってほしい どこまでも どこまでも 一緒に羽ばたいてゆきたい声
空の果てまで届くように 精一杯の声で叫ぶように歌った どこか儚くて 空しく響いて この声で歌った歌を どうしても届けたかった 地平線に向かって思いっきり怒鳴った 声を聞いて下さい 枯れるほど声を張り上げて 喉が潰れるほど喚き散らして――― 声が聞こえますか鬼ごっこ
何に追われてここまできたのかな 上手くいかない時もある 大丈夫ってホントかな これから何を追いかけていくのかな 一人ぼっちの鬼ごっこ失せ物
亡くした物はゼロからもう一度作ればいい なんて簡単に言うけれど その瞬間に感じた事 思った事を 探すのはとても難しいと あなたは知っていますか？ 失った物は探しつづければきっと見つかる なんて単純に言うけれど その刹那に笑った事 泣いた事を 探すのはとても難しいと あなたは知っていますか？ ―――だけど 限られた今を持つから亡くせる物もある 今を無くして失せ物は出来ない 何も亡くさないのが無理ならば 今を大事に抱えてみてはどうですか？ 楽しみも 苦しみでさえも逃さないように ゆっくりと正確に掴み取った今を―――― あわよくば あなたの失せ物が 良き失せ物となりますように残留思念
思念が多く残るのに どうして留まる 残留思念 どうか思念よ残らずに 早く流れよ 残留思念 そうすれば 悲しい思いも苦しさも 雑念も憎悪も全て無に 下らない夢も楽しくない思い出も 戸惑いつづける今も――― 何が留める 残留思念 人は全て 残留思念 それを「心」と呼ぶ 留める理由も意味も無い 今一気に流れ去ってしまえ そう思う心をも留めてしまう物 残留思念
夢や幻で在って欲しい事もあれば、後から思えば夢や幻の様に思える思い出もあります。 在りそうで無い、無さそうで在る物が多くて、自分にはきっと、とても言葉にするには難しすぎたのです。 「難しい、難しい」と唸って書いていると、書いている自分自身にも、読んで頂ける人にもちょっと分かり難い詩になってしまうのは分か っているつもりでした。 分かっている・・・・つもり・・・・だったのですが・・・・・・・。 実は、ちょっと分かり辛い詩を集めた結果がこれなんです！！お許し下さいな！！！（やっぱり開き直る。 読んで頂いて、ありがとうございました。