愛の無い話

自分が一番可愛い 他人より自分第一 でも自己中とは違う 自分を愛せる人ほど 他人も思いやる事が出来る 自分を信じられる人ほど 他人も労わる事が出来る 愛してあげなければ 愛してあげなければ 自分を嫌うな 貶してはいけない 思う度押し寄せる 眩暈と嘔吐感 つまりは全否定して逃げ出したいだけ プラス 襲い来る自己嫌悪 何が何だかもうよく分からない アイスルッテ ナンダッケ?

独占欲

本当に愛してしまったら それは可愛いなんて感情じゃなかった 本気で愛してしまったら それは何故か憎しみに似ていた 心から愛されていると感じるのに 愛し方が分からない 単なる束縛でしかなかった 傷つけるしか出来ないなら 人を愛せない 一生誰も愛さない

水槽の中 一匹ぽっち     魚 泳いでる ねぇ  魚 私はあなたを455円で買ったわ 覗き込むと目が合った     魚 無口に目で言う 「自分が寂しいからって 僕まで巻き込まないでくれ。」 そうよ 魚 もともと集団で生きるあなたを 無理矢理この狭い空間に連れ込んだのは私 いくら生まれ持っての本能だとしても 集団で生きられるあなたがとても羨ましかったの そうね 魚 私はあなたと気持ちを共有している気でいるのだけど 実際のところはどうなのかしら 私はエゴの醜い塊よ どうぞ呪ってちょうだいな その目で 見つめ続けてちょうだいな

分岐点

誰も分かりっこない 理解も行き過ぎると 単なるウザさ 難しいんだよね人との距離って 君も何かのマヤカシ 皆の所をあちこちさ迷って いつかは消え行くの 私も君は通過点に過ぎないんだろう 終点なんか無いのにね

自分を大事に出来ない人間は他人も大事に想えないらしい あなたをどれだけ大切に想っていても もしかしたら本当は大切に想えていないのかもしれない あぁ こうやって今日も 気持ちを疑って生きている 自分はどうでもいいから他人の為に傷つくのは偽善らしい あなたがどれだけ大切に想ってくれても きっと本当に危険な時は助けに来てくれないかもしれない あぁ こうやって今日も 気持ちを疑って過ぎていく 悪いのは 目の前に転がっている愛を見ていない私
えーと・・・今までの詩の中で「おい、愛もクソもねーな!」と思われる物を選びましたら・・・。 問答無用で暗くなりましたね・・・ハイ。 一番最初の詩は、確か、キノの旅と言う文庫本で読んだ、「愛のある話」と言う話を読んでいて考えついた物です。 自分に向けての愛が、「愛」だと呼べる事は素敵だと思います。 最近はそんな「愛」も、行き過ぎると周りに配慮を忘がちになる点では、忘れ去った愛と言えるのかな・・・とか真剣に思いますが。 難しいですね・・・。 読んで頂いて、有難うございました。