ダンサー

踊らせては踊らされ ダンスの終焉はいつも一人 燃え盛る舞台の スポットライト見つめてる傍観者 そこからどんな風景が見える? 復帰できる気力を得れた? そうして再び舞台によじ登る 喜びを知る 踊ろう ずっとそうやって

ノイズ

喋りたい分だけ喋って 何を話したかと思えば もうすぐに忘れている 自分勝手にまとまりなく この口は喋り続ける 時には思っても無い事まで 口走っている うるさい 黙れ 声は枯れろ 耳を塞げ 舌を結べ 何も聞くことは無い 何も言うことは無い

アンケート

Q頼られるって嬉しいですか? A私を誰が頼るだろう。 Q心配されるって気分いいですか? A私の心配をするその人の方が心配。 Q心底笑える最近の出来事は? Aひたすら自嘲。

カルネアデスの板

離れて 変わっていった君 変わらない僕は さぞかし遥か遠くだろう? 触れても透けてしまう 話しても解けずに溶けてゆくだけ 一緒にいる意味など もうどこにも無い筈だ だから君に譲ろう カルネアデスの板 突き放すのも優しさの一つだ僕にとっては 近寄りすぎて何も見えなくなる君と違って 遠すぎて遠すぎて霞み消える位の存在位置で 丁度いいんだ 板を掴み波間を漂ってく君を見届けて溺死を待つ 苦しみながらしかし 心中穏やかに

トンプソンとバイエル

「違う!「ド」の次は「ド」じゃない。」 「違う!「ソ」の次は「ソ」でもなければ・・・。」 「違う!「ラ」の次は「ラ」の筈が無い。」 「そう!「ソ」の前は「ファ」だ。」 「そう!「ファ」の前は「ミ」でないと・・・。」 「そう!「ミ」の前は「レ」と決まっている。」 「そう!「レ」の前は「ド」だ。」 「次回までには「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」の8音階を覚えているように。」 音が順番に並んでるのなんて鍵盤の上でだけなのに音階なんかを覚えて何になるのかな。 音は楽譜の上では沢山のお星様みたいに散らばっているのに。