夢中人生

テトリスをプレイ中 ピコーンピコーン ただしこのテトリスに 消えるブロックは無いのです 敷き詰まっても 高さを超えても ゲェムオーバーは無いのです ピコンピコーン

自動販売機

この世の中の物全部が 一個の自動販売機の中に納まったら その前には長蛇の列が出来るに違いない 順番を守ったり守らなかったり 高くて届かない場所にあるボタンは諦めたり何とかして押そうとしたり 一つの物を手に入れるために協力したり裏切ったり するに違いない けれど本当は全ての物が誰の手にも届く様になっているに違いない それは誰の為でも無い様でいて誰もが生きる為に在る世界そっくり

子供

「出て行け!」 閉め出しくらったドアの前で 延々とえんえんと泣いている あれは誰?あれは幼い頃の私。 何とも痛々しい 見るも痛々しい ああ無惨だ何も出来ないああ非力だ 引き千切れそうなあの感情は もう忘れてしまったよ 二度とドアは開かない 残念ながらもう子供とは呼ばれないんだ 手向けの花を持って別れを告げに来たよ あの時の尊い感情と そして昔あんなにも愛した親愛なるあなたへ サヨナラ

拳銃と悪夢

寂しい 寂しい 寂しすぎて狂い死にそうだ いつも選ばれているつもりだった 「どうして」 勢いに任せて引鉄を引いたら 夜空には紫煙が立ち込めて 撃たれた傷口を押さえながら 片足を引き摺ったあなたがやってくる 「誰かと同一である必要性は零に等しいの」 痛みに顔を引き攣らせそれでも微笑みながら 「諭されたって気付かない 気付かない 近寄るな!」 あぁ また・・・だ また・・・・・・ 心の狭さに脅える事しか出来ずにいる 不快感より怒りと狂気が勝っている 憎しみと虚しさが綯い交ぜになって揺れる 同じ過ちを繰り返す 逃げ出したくても目覚めない精神世界の牢獄で

どうせ「忙しい」んだろ。その口実は聞き飽きた。

分かるよ 忙しさに駆られて 全て忘れたいと思う気持ち 分かるよ 忙しさに感けて 全て避けたいと願う気持ち 分かるよ 忙しさに嫉妬して 全て寂しく感じる気持ち 分かるよ 忙しさに失望して 全て消し去りたい気持ち 現に今日も忙しさが全てを奪っていく そうかい 暇は罪かい 忙しさに逃げ込むのは罪じゃないのかい 分からないよ どうせ 俺 今 暇 だから